
【要約】
こちらの記事は『国境に縛られない優秀なエンジニアをどう獲得するか?ルネサスCHROのジュリー・ポープ氏が語る人事制度改革の道筋』の要約です。
背景
ルネサス エレクトロニクスは、海外企業のM&Aを通じて急速に事業を多角化・グローバル化してきた半導体メーカーです。2022年に初のCHRO(最高人事責任者)となったジュリー・ポープ氏は、人事制度の改革に取り組んでいます。
ジュリー・ポープ氏の入社理由
- 元々はDialog Semiconductorのシニアバイスプレジデントとして勤務。
- 日本企業の文化に懸念を抱えていたが、CEO柴田英利氏らとの議論を経て、ルネサスのグローバル化や人事戦略への意識を評価。
- 「国籍やバックグラウンドを問わない人材採用」の姿勢を活かせると確信し、入社を決意。
主な取り組み
- 給与・福利厚生の一本化
- 世界各国の拠点間でバラバラだった労働条件を統一。
- 優秀なエンジニアにとって国境を越えた魅力を提供。
- リモートワーク制度の整備
- 年間30日まで約40カ国でのリモートワークを可能にする制度を新設。
- 家族と過ごしたい社員のニーズを重視し、対象国を拡大予定。
- 文化の壁を取り払う取り組み
- 日本企業の伝統を尊重しつつ、グローバル企業としての働き方を導入。
- 通訳の採用や相談窓口の設置で、言語・文化の壁を解消。
- PMI(合併後の統合)への対応
- 買収初期段階から文化統合やプロセス整備を実施。
- 世界規模で最適な人材配置を検討し、現地に応じたチーム再編を推進。
- 採用・育成の強化
- 日本の新卒採用では「SPI」を廃止し、技術ベースの選考へ移行。
- インド事業での採用拡大と女性エンジニアの積極採用。
今後の課題
- 多国籍なチームの構築と採用後の育成プログラムの充実。
- 人事制度改革を通じ、従業員が最大限能力を発揮できる環境作り。
ポープ氏の人事改革は、国境を越えた優秀な人材の獲得と活躍の場を整えることを目指し、ルネサスを「真のグローバル企業」へ成長させる道筋を描いています。
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【所感】
・優秀なエンジニアを得るために「「SPI」を廃止し、技術ベースの選考へ移行」「女性エンジニアの積極採用」こういった取組みを日本の企業も増やすべきだと感じた。
・「人事制度改革を通じ、従業員が最大限能力を発揮できる環境作り」のような制度改革・環境構築が企業の将来にとってかなり重要だと思う。
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