
【要約】
こちらの記事は『全方向移動ロボで製造現場に革新を、九工大発ベンチャーのTriOrb』の要約です。TriOrbは北九州市に拠点を置くスタートアップで、全方向移動機構を活用した「移動体」に特化しています。従来の車輪方式ではなく、球体駆動を採用しており、狭い場所でもステアリングなしで移動できるのが特徴です。CEOの石田秀一氏は九州工業大学時代の研究成果を基に、産業技術総合研究所での経験を活かしてこの技術を産業に応用しました。
技術の特徴:
- 3つの球体と3つのモーターで構成され、全方向に自由に移動可能。
- 球体はベルト駆動のローターから2方向の力を受けて360°回転。
- 従来のメカナムホイールに比べ、狙った場所で正確に止まれる。
目標:
- ロボット同士の協調搬送・作業を実現し、搬送作業に革新をもたらす。
- 磁気テープなどで固定化された搬送ルートではなく、自律的にルートを設定できるダイナミックな搬送システムを構築。
開発の経緯:
- 石田氏は九州工業大学4年生のときに全方向移動機構の研究を開始。
- 2019年に科学技術振興機構の公募に採択され、4年間の事業化プロジェクトを経て2023年にTriOrbを設立。
今後の展望:
- ハードウェア技術の進化と対応可能な走行環境の拡大。
- 複数台の搬送ロボットの協調制御。
- コンピュータービジョンを使った環境認識技術の開発。
TriOrbはシンプルで耐久性の高いハードウェアを武器に、日本の製造業の現場を強化することを目指しています。
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