
【要約】
こちらの記事は『3年で「1万1000時間」の業務削減 創業103年の老舗メーカー、製造業特有の「DXの壁」をどう乗り越えた?』の要約です。
■企業概要と課題
TVE(兵庫県尼崎市)は創業103年の老舗バルブメーカー。営業部門では全国の顧客対応のために担当者が個別にデータを管理し、月末にはExcelでの集計作業が常態化。非効率な業務が残業の原因となっていた。
■DXの取り組み内容
- BIツール「Domo」の導入(2020年)
- データの可視化とリアルタイム共有を実現。
- 会議体の廃止、資料作成の削減。
- 営業実績管理が共通言語として社内に浸透。
- クラウドストレージとフリーアドレス制
- ペーパーレス化の推進。
- 書類を保管する机をなくすことで、自然とデジタル化。
- 現場DXサービス「KANNA」導入(2025年1月)
- 残業時間を1日あたり約2時間削減。
■成果
- 3年間で約1万1000時間の業務時間削減(約15%)
- 売上25%増加
■DXを阻む製造業特有の文化と対応策
- 製造業には「運用にシステムを合わせる」文化が根強く、属人化が進みやすい。
- 意欲のある部門からDXを開始し、成功体験を社内に広げる「段階的アプローチ」を採用。
■今後の展望
- 生成AIを活用したナレッジの蓄積と共有
- 暗黙知を形式知化してクラウド上で管理。
- 教育コストの削減と営業力強化を目指す。
■まとめ
TVEは、BIツール導入や業務のデジタル化を通じて、製造業特有のDXの壁を乗り越え、大きな業務効率化と売上向上を達成した。今後は生成AIを活用した知識共有によってさらなる成長を目指している。
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【所感】
・様々なニュースで取り上げられている「〇〇時間の業務時間の削減」に関しては測定方法・効果含めて懐疑的だが、売上が上がったことは間違いなく効果なので指標として良いと感じた。
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