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【要約・所感】年率20%以上のフィルム需要が消失するなか、富士フイルムはいかにして事業転換に成功したのか? — JBpress

【要約】
こちらの記事は『年率20%以上のフィルム需要が消失するなか、富士フイルムはいかにして事業転換に成功したのか?』の要約です。

■ カラーフィルム市場の崩壊

2000年以降、写メールやデジタルカメラ、スマートフォンの登場により、カラーフィルム市場は年率20%以上で縮小。従来のバリューチェーンも機能しなくなった。

■ 技術戦略のパラダイムシフト

「モノ売りからコト売りへ」移行し、フィルムやカメラで培った技術を因数分解し、12のコア技術に再定義。それらを活用し「トータルソリューション」を提供する新事業を創出。


🧩 オープンイノベーションの中核

■ 共通言語化

自社技術を「光を制御する」などの形で動詞化し、異業種への応用を図る。例:化粧品事業(ベースメイク、スキンケアなど)への展開。

■ Open Innovation Hubの設立(2014年)

ユーザーとの共創を目的に開設。例:ダイキン工業と共同で「音は通さず風は通す」エアコン用メタマテリアルを開発


🤝 共創を実現する3つのプロセス

  1. 目的や意義の可視化(バウンダリーオブジェクトの創出)
  2. 目的の自分ごと化(社会的・経営的・事業的視点の内面化)
  3. 領域横断的共創(共通言語化とパートナーとの双方向対話)

💡 デザイン思考とイノベーション

  • デザイン思考は「観察→仮説→プロトタイプ→フィードバック→改善」のサイクル
  • 不確実な時代にこそ、潜在的なユーザーニーズを探るプロセスが重要。

📝 まとめ

富士フイルムは、危機を逆手に取って「技術の再定義」と「オープンイノベーション」を軸に事業転換を実現。社員の思いと企業のビジョンをつなぐことで、社会に新たな価値を提供してきたことが成功の鍵でした。

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【所感】
自社の技術を活用して新規事業や事業転換を実施したい企業には大変参考になる記事だと思う。
「培った技術を因数分解し、コア技術に再定義」することが最も重要だと思うので、その手法を学びたいと思った。

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