
【要約】
こちらの記事は『工場に横断幕を掲げたファナック、世界シェアトップへの転機となった「挑戦」とは』の要約です。
信頼性を重視した成長戦略
- ファナックは1956年、日本で初めてNC(数値制御)装置を開発。
- 工作機械用CNC(コンピュータ数値制御)装置で国内外トップシェアを誇る。
- 成長の鍵は、「壊れない、壊れる前に知らせる、壊れてもすぐ直せる」という理念。
- 生涯保守対応:世界100カ国以上に270以上のサービス拠点を設置し迅速な対応を実現。
壊れにくさを追求する技術
- 「臨時製造部長制度」:開発設計者が製造初期に製造現場の責任者を務め、設計と製造の連携を強化。
- 現場での問題や保守情報を収集・フィードバックし、次の開発に生かす仕組みを構築。
信頼性への挑戦(1978年)
- 商品故障率低減に注力。1978年に「信頼性への挑戦」プロジェクトを開始。
- 当初の故障率は0.2件/台・月。目標は0.02件/台・月。
- 高温試験や長時間動作試験を実施し、不良部品を除去。
- 目標を達成後も、0.01件/台・月まで故障率を低下。
CNCとサーボ機構の高精度設計
- CNC(工作機械制御装置)とサーボ機構を一体設計。
- 工作機械ごとの動作特性をデータ化し、自動調整機能を搭載。
- 高度な制御と精密なモーター動作を実現。
信頼性評価棟の設立
- 2016年、山梨県忍野村の本社に2万2000平方メートルの「信頼性評価棟」を建設し、さらなる品質向上を目指す。
世界的成長の要因
- 壊れにくい商品はユーザーから信頼を獲得。
- 中古市場での高評価が次の購入につながる好循環を形成。
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【所感】
・開発設計者が製造初期に製造現場の責任者を務め、設計と製造の連携を強化する取組みはどの製造業も見習うべきと感じた。
・自動調整機能を搭載するために工作機械ごとの動作特性をデータ化するにはかなり大変だったと思うが、その結果が今のファナックに繋がっていると感じた。
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