
【要約】
こちらの記事は『「全て社内で」の発想はもう終わり、東芝CDO・岡田氏がDX人材に求める“デジタル以外”の能力とは?』の要約です。
背景と目的
東芝は中期経営計画「再興計画」を進行中で、社会インフラ事業の再編や効率化、新たな成長戦略を追求中。その中で、デジタル技術とデータを活用したエコシステムを構築できる人材の育成が鍵とされている。
DX人材の求められる能力
- データ活用と価値創出
社会インフラから収集されるデータ(例:気象データ)を組み合わせて新たなビジネスや価値を生む能力。- 例: 気象レーダー技術を活用し、損害保険会社と連携した降ひょう予測サービスを開発。
- ビジネス構想力とエコシステム構築能力
技術だけでなく、他社と協力し新たな価値を創造する力が重視される。 - デジタルスキル標準の導入
東芝独自のスキルマップを策定し、全社員のスキル登録を完了。業界共通の基準策定にも貢献。
取り組み
- 教育と意識改革
- Eラーニングや社内ポータルでDXの重要性を共有。
- 社員のスキルアップやキャリア形成を支援。
- 実践の場提供
- 社内DXアイデアコンテスト「みんなのDX」で、ビジネス化に向けた挑戦を支援。
- 各事業部に「デジタル責任者」を設置し、アイデアを集約・推進。
- オープンな技術共有
- 研究成果を社員に公開し、新しい技術のビジネス活用を促進。
課題と対策
- デジタルの重要性への理解は広がっているが、実務への取り組みは不十分。
- 内製化への過度な依存を排し、外部パートナーと協力して事業スピードを優先。
グローバル展開
- DXイベントを欧州やアジアでも展開し、共通フォーマットでの協働を推進。
- デジタルを手段とし、お客様や社会に貢献できる人材育成を重視。
東芝は、デジタルを活用して新しい価値を創造する人材の育成を通じ、事業の成長と社会貢献を目指している。
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【所感】
・全て内製ではなく、エコシステム(他社の製品やサービスや技術を活用することで、より効率良く、短期間で新製品やサービスを開発)を構築することで、結果として社内の人材も育っていくと感じた。
・各事業部に「デジタル責任者」を設置するという施策は各事業部でデジタル化やDX化を自分事と捉えさせられる素晴らしい取り組みだと感じた。
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