
【要約】
こちらの記事は『日本の自動車産業が直面する深刻な閉塞感、今後に向けてどう考えていくべきか?』の要約です。
1. 日本の自動車産業の閉塞感と主な課題
現在、日本の自動車産業はEVシフトの遅れをはじめとする複数の問題に直面しており、競争力の低下が懸念されている。特に以下の7つの点で劣勢が目立つ。
- EVシフトの新基幹技術での遅れ
- OTA、e-Axle、ギガキャスト、サーマルマネジメントなどの技術で中国・米国勢に遅れをとる。
- EVのコスト競争力の低下
- BYDの低価格戦略(BEVが約230万円~)により、日本メーカーの競争力が低下。
- SDV(ソフトウェア定義型車両)での出遅れ
- AI技術を活用したE2E(End to End)自動運転システムに対応できていない。
- PHEV用エンジンの熱効率競争で追い付かれた
- BYDがエンジン熱効率46%を達成し、日本の技術優位性が崩れた。
- ASEAN市場での競争激化
- 中国勢の積極的な工場建設により、日本メーカーの販売減少。
- EREV(レンジエクステンダーEV)の新トレンドに対応できていない
- 中国で急成長するEREV市場に対して日本勢の対応が遅い。
※EREV:電気自動車の航続距離を延長するために、発電用の小型エンジンを搭載したプラグインハイブリッド車の一種
- 中国で急成長するEREV市場に対して日本勢の対応が遅い。
- 海外の環境規制への対応遅れ
- 欧州のCAFE規制や米国のZEV規制への適応が課題。
2. 今後の対応策
①「プランB」の導入
- これまでのICE(内燃機関)中心の開発システム(プランA)から、EV時代に適した開発体制(プランB)への移行が必要。
- EV専用の設計基準・試験基準を見直し、コスト削減につなげる。
② 企業間の合従連衡(経営統合・提携)
- ホンダと日産の統合は破談したが、IT・電機業界との連携が重要。
- 自動車部品メーカーも統合し、e-Axleなどの競争力向上を図るべき。
③ EREV市場への参入
- 中国発のEREVは一過性ではなく、世界的な潮流になる可能性が高い。
- 日本メーカーもEREVの開発・市場投入を急ぐ必要がある。
まとめ
日本の自動車産業はEVシフトの遅れやコスト競争力の低下により閉塞感が強まっている。競争力を回復するためには、EV時代に適した開発基準の見直し、企業間提携の強化、EREV市場への対応など、迅速な戦略転換が求められる。
【所感】
・EREV(電気自動車の航続距離を延長するために、発電用の小型エンジンを搭載したプラグインハイブリッド車の一種)が新たな市場として生まれているので日本の企業も乗り遅れないよう迅速な対応が必要だと感じた。