【要約・所感】異色の経歴を持つ代表者が挑む製造業の課題解決

【要約】
こちらの記事は『異色の経歴を持つ代表者が挑む製造業の課題解決。モノヅクリ業界発展のために進化を続ける大阪のスタートアップ企業「ノヅック株式会社」の大きな夢』の要約です。

ミッションと事業内容
ノヅック株式会社は、「モノヅクリのドまんなかで、」をミッションに掲げる製造業向けの専門商社です。産業機械製造業の課題解決を目指し、全国の金属加工業者と連携。最適見積り、品質保証（絶対検査）、納期厳守を徹底し、製造プロセス全体をサポートしています。

堅田代表の異色の経歴と起業のきっかけ
代表取締役の堅田は、新卒で会計事務所に勤務後、コンサル会社役員、大阪市議公設秘書などを歴任。さらに26歳と29歳で衆議院選挙に出馬するという異色の経歴を持ちます。政治の道を離れた後、父親が経営する大阪圧搾コルクの工場で働く中でモノヅクリの厳しさと魅力を体感しました。
当初は「簡単」と思っていた金属加工の難しさに直面するものの、努力を重ねることで技術を習得。次第にモノヅクリに没頭し、課題の多い製造業の現状を変えたいという想いからノヅックを立ち上げました。

業界課題と改革への挑戦
堅田が製造業で目にした課題には以下が挙げられます：

昔ながらの業界慣習
　・納期を守らない鉄工所の姿勢
　・見積依頼に迅速に応じない非効率な対応
後継者不足・働き手不足
　・優れた技術を持つ鉄工所が後継者不在で廃業
　・設備は整っているが人材不足で稼働できない現状

これらの課題を解決すべく、堅田は業界全体を巻き込む改革を進めています。

ノヅックの主な取り組み

挑戦を奨励する行動規範「やらかせ、しでかせ、本気出せ」
堅田は、失敗を恐れず挑戦することを会社の行動規範に据えました。社員には本気で仕事に向き合い、自ら成長しながらモノヅクリ業界全体に貢献してほしいと願っています。この姿勢は堅田自身の生き方にも反映され、社員にも積極的に挑戦の機会を提供しています。
製造業特化の派遣会社「ヒトトツナグ」の設立
2022年9月、ノヅックのグループ会社として製造業に特化した派遣会社を設立。簡単な軽作業から金属加工まで幅広い業務に対応し、正社員登用の制度も導入しています。働き手不足で困っている鉄工所に対し、人材と仕事を「ツナグ」役割を担っています。
M&Aと新しい事業承継モデルの提案
ノヅックは、後継者不足に悩む鉄工所に最適なマッチングを提案。M&Aだけでなく、設備を賃貸契約にして他企業が活用するなど、廃業を防ぐ新しい形も模索しています。これにより、技術の継承と業界の活性化を同時に進めています。
海外との連携による人材育成
2023年10月、ベトナム人技能実習生2名を採用。日本の高い技術力を伝え、母国で活躍できる人材を育成することで、国内外での製造業の発展に寄与しています。
若手社員の育成と抜擢
2023年2月には、名古屋事業所を本格始動。入社半年の若手社員を責任者に抜擢し、多くの壁を乗り越えながら成長を遂げています。若手の挑戦を支援し、将来的なリーダーを育てる方針を掲げています。

モノヅクリ業界の魅力を未来へつなぐ

堅田は、「製造業は大人の図画工作」と表現し、ゼロから形を作る面白さと完成時の喜びを語ります。SNSでもモノヅクリの魅力を発信し、多くの人に業界の素晴らしさを届けています。
堅田の「モノヅクリが好き」という想いは、社員やその家族にも伝わり、製造業の魅力を身近に感じてもらうきっかけとなっています。