
【要約】
こちらの記事は『「金のなる木」だったタイの自動車市場で、なぜ日本車はシェアを下げているのか?』の要約です。
1. 日本車のシェア低下の背景
- タイの自動車市場は、かつて日本メーカーにとって「金のなる木」だったが、近年販売が低迷し、収益が悪化。
- 2024年7月の新車販売台数は前年同月比21%減、14カ月連続で前年割れ。
- 主な要因
① 家計債務の増加 → 自動車ローンの利用が減少
② 中国系BEV(バッテリーEV)の躍進 → 乗用車市場で急成長
③ 1トンピックアップトラック市場の縮小 → ローン審査の厳格化で販売減
2. 中国系BEVの台頭
- 政府のEV優遇政策「Thailand EV3.0」(2022年3月施行)により、15万バーツの補助金が支給され、BEVの販売が急増。
- BEVの販売台数推移
- 2020年:1,041台
- 2021年:2,231台
- 2022年:9,440台
- 2023年:76,314台(前年比約8倍)
- 2023年 乗用車市場シェア(前年比)
- トヨタ:33.5%(+3.3%)
- ホンダ:24.8%(+1.0%)
- BYD:8.0%(+7.9%)
- Neta:3.6%(+3.3%)
3. BEVの普及と今後の課題
- 2024年以降の変化
- 「EV3.5」施行(2024年2月~) → 補助金減額(15万→10万バーツ、今後さらに縮小)
- BEV販売の伸び率鈍化(2024年1~6月:前年比+18.5%)
- 充電インフラ不足や技術トラブルへの不満増加
- BEVの火災事故増加による保険料上昇
4. 日系メーカーの巻き返し策
- ハイブリッド(HV)・プラグインハイブリッド(PHV)を強化
- タイ市場ではHVの評価が高いため、強みを活かす。
- EV市場の動向を見極めつつ、BEVや水素エンジン車を開発
- BEVの成長が鈍化する間に技術革新を進め、信頼性の高いEVを投入。
まとめ
タイ市場では、政府の補助金政策により中国系BEVが急成長し、日本メーカーのシェアが低下している。しかし、補助金の縮小や充電インフラの課題により、BEVの成長が鈍化する可能性が高い。この間に日系メーカーは得意とするHV・PHVを活かし、EVや水素エンジン車で巻き返しを図る必要がある。
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【所感】
・中国系BEVに一度シェアを取られてしまうと後に巻き返すのは難しいと思うので、今後を見据えた動きも大事だが、今のシェアをどうすれば奪えるのかを日本企業は真剣に考える必要があると感じた。