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【要約・所感】その製造データ、ユースケースは決まってますか? — AWS

【要約】
こちらの記事は『その製造データ、ユースケースは決まってますか?』の要約です。


製造業のデータ活用の現状

  • 製造業は年間 1,812 PB のデータを生み出し、他業界よりもデータ量が多い
  • しかし、91%のAI活用プロジェクトが期待通りの成果を出せていない(中国の調査)。
  • データ活用には大きな可能性があるが、一朝一夕には実現しない

データドリブンの「鶏・卵問題」

  • データを先に集めるべきか、ユースケースを決めてからデータを取るべきか?
    → どちらも間違い。
  • どちらの方法でも「不要なデータ収集」や「検討が終わらない」問題に陥る。
  • 解決策: 仮説検証プロセスを導入し、ユースケースを連鎖的に生み出すこと。

仮説検証プロセスによる進め方

  1. 達成したいビジネス成果とユースケースの仮説を立てる
  2. 必要最小限のデータを取る
  3. 仮説の確からしさを検証する
  4. 仮説を棄却・改善し、次のステップへ進む

重要ポイント:

  • Why(目的)から始める(ゴールデンサークル理論に基づく)。
  • 手持ちのデータから考えるのはNG
  • コストや現場の協力を考慮する(現場が変化を嫌う傾向がある)。

製造現場との協力を得る方法

  • 現場の負担を減らすアプローチが重要
    • 例: PLCを改修せずに手作業でデータを取る
  • 泥臭い手法も有効(例: ストップウォッチで計測、マイク+ラズパイで異音検査)

スケーラブルなデータ基盤の必要性

  • 仮説検証で成果が出るとユースケースが連鎖的に増える
  • 産業データファブリック(IDF) を活用し、スケーラブルな基盤を構築。
    • AWS IoT SiteWise などを活用
    • 初期段階では小さく始め、成功後に拡張

まとめ

  • データドリブンの成功には 仮説検証プロセス が不可欠
  • Why(目的)から考え、段階的にデータ活用を進める
  • スケーラブルなアーキテクチャを早めに検討する
  • 「データ基盤を整えたがユースケースが決まっていない」という状態になっていないか点検することが重要。

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【所感】
・こちらの記事に書かれているように既に蓄積されているビッグデータありきではなく、「Why(目的)から始め」「必要最小限のデータを取る」という思考が大切だと思う。

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