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【所感】DXビジネスモデル 80事例に学ぶ利益を生み出す攻めの戦略 — 小野塚 征志

【著者】
 小野塚 征志
【出版日】
 2022/5/19
【評価・評価数】
 評価4.0 評価数250
【内容】
本書は「DXとは何か」という基本的な定義から始まり、国内外の企業80社の実際のDX事例を分かりやすく紹介しています。各事例には、ビジネスモデルの図解と要点が整理されており、「場の創造」「非効率の解消」「需給の拡大」「収益機会の拡張」という4つの観点から整理されています。
【口コミ】
図解が豊富で、ビジネスの流れや関係性が直感的に理解できる/業界を問わず使えるアイデアが満載で、経営層から現場担当者まで幅広く活用可能
【どんな人におすすめ?】
 まずは「DXとは何か?」を理解したい人。DXの全体像を掴みたい経営者・担当者。各国のDX事例を幅広く知りたい人

DXビジネスモデル 80事例に学ぶ利益を生み出す攻めの戦略

Kindle unlimitedで無料で読めます。※初回30日間は無料です

『DXビジネスモデル』は、まさに「DXって何?」という疑問に対して、実例ベースで答えてくれる書籍です。深さよりも広さを重視し、多くの業界や企業がどのようにデジタルで変革を起こしているかを知ることができます。また、「図解の使い方」や「まとめ方の手本」としても秀逸で、実務でも資料作成や報告に役立つ構成です。

1.全体構成について

Chapter1:DXの基本思想

本書では「DXとは何か?」について「単なるデジタル化ではなく、ビジネスモデルそのものの変革」であることを定義しています。少子高齢化が進む日本経済の復活にはDXの実現は不可欠であり、DXを進める上での4つの進化形態について説明しています。また、DXに関連してビジネスモデルの基本要件5つなどについても書かれています。DXの本質を掴むためには避けて通れない重要な導入部分です。
◆この章のポイント:DXの本質的な目的はIT化ではなく「変革による競争優位性の確立」である

Chapter2:場を想像するビジネス

場を創造するビジネスの価値を説明後、場を創るビジネスとしてマクアケやカグルなどのビジネスモデル、リアルな場をバーチャルに変えるビジネスとしてインスタカートや助太刀などのビジネスモデルを、それぞれ図解で説明しています。そしてこれらの場を想像するビジネスに求められる要件として重要と考える3つの要件について詳しく説明しています。
◆この章のポイント:「需給の両立」「差別性」「+αの価値」が基点となる

Chapter3:非効率を解消するビジネス

非効率を解消するビジネスの価値を説明後、作業をなくすビジネスとしてキャディやラクスルなどのビジネスモデル、人手を減らすビジネスとしてラピュタロボティクスやハコブなどのビジネスモデル、ダイレクトにつなぐビジネスとしてベータやミートラックなどのビジネスモデルを、それぞれ図解で説明しています。そしてこれらの非効率を解消するビジネスに求められる要件として重要と考える3つの要件について詳しく説明しています。
◆この章のポイント:「ユーザーの手間や時間を含めたコストダウンの実現」が基点となる

Chapter4:需給を拡大するビジネス

需給を拡大するビジネスの価値を説明後、余剰を売れるようにするビジネスとしてエアビーアンドビーやアキッパ、エクボクロークなどのビジネスモデル、買わなくても使えるようにするビジネスとしてエアークローゼットやループなどのビジネスモデル、売る人/買う人を増やすビジネスとしてZOZOやGMSなどのビジネスモデルを、それぞれ図解で説明しています。そしてこれらの需給を拡大するビジネスに求められる要件として重要と考える3つの要件について詳しく説明しています。
◆この章のポイント:「売り方/買い方の提供を通じた市場拡大の実現」が基点となる

Chapter5:収益機会を拡張するビジネス

収益機会を拡張するビジネスの価値を説明後、モノを活用するビジネスとしてホンダやブリジストンなどのビジネスモデル、サービスを活用するビジネスとしてJR東日本やクックパッド、トライアルなどのビジネスモデル、事業基盤を活用するビジネスとしてニトリやAmazonなどのビジネスモデルを、それぞれ図解で説明しています。そしてこれらの収益機会を拡張するビジネスに求められる要件として重要と考える3つの要件について詳しく説明しています。
◆この章のポイント:「マーケットプレゼンス」「シナジー効果」「新規性」が基点となる

Chapter6:DXの実現方法

「なぜDXが進まないのか?」「どのようにDXを進めればいいか?」について説明後、DXを実現するためのアプローチを4ステップに分けて紹介しています。そしてDX実現に向けてはマインドセットが重要であること、具体的なマインドセットについて説明されています。
◆この章のポイント:DXの実現には「DX実現に向けたアプローチ」「DX実現のためのマインドセット」が重要

2.所感

『DXビジネスモデル』は「DXって何?」という疑問に対して、実例ベースで答えてくれる書籍です。深さよりも広さを重視し、多くの業界や企業がどのようにデジタルで変革を起こしているかを知ることができます。また、DXだけではなく新規事業を検討している方にとっても有益な情報となる一冊です。

DXビジネスモデル 80事例に学ぶ利益を生み出す攻めの戦略

小野塚 征志さんは今回の書籍以外にも以下の本を出版されていますので、今回の内容を見て興味を持たれた方はぜひ読んでみてください。

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