
【要約】
こちらの記事は『3800人が受講した「DX道場」、生成AIツールの全社展開…「後ろ向きなリーダー」も目覚めさせたキリンのDX施策の中身』の要約です。
キリンのDX推進の全貌
キリンホールディングスは、デジタルを成長の軸に据え、2021年から「DX道場」という人材育成プログラムを展開。2025年までに延べ3800人が受講し、生成AIツール「BuddyAI」を国内従業員約1万5000人に導入するなど、全社的DXを推進している。
DX道場の特徴と成果
- 「白帯」「黒帯」など柔道になぞらえた階級制の研修で、社員が気軽に参加できる仕組み。
- 初級から上級へと進む中で、2024年以降は上級講座受講者が前年比2.9倍に増加。
- 背景には「KIRIN Digital Vision 2035」の策定と、「BuddyAI」導入による社内意識改革がある。
DX推進の壁と解決策
最大の課題は「後ろ向きなリーダー」の存在。
→ 2025年からは、メンバーと上司がセットで研修を受け、1on1面談を義務化。
→ トップ層もAI研修を受け、「DXは全員の責務」と発信。
→ ボトムアップとトップダウンの両輪で意識改革を推進。
生成AI「BuddyAI」とアンバサダー制度
- 全社展開に合わせ、AI活用アンバサダーを公募したところ、500人が応募。
- 目的はAI活用による「生産性向上の成功体験」を積み、現場に共有・展開すること。
- 小さな成功を積み重ねて、価値創造につなげる仕組みを構築。
リーダー論
事業部門経験を活かし、「現場の痛み」を理解したDX推進を重視。
リーダーに求められる資質は次の3つ:
- リーダーシップ(ビジョンを示し、実行まで導く力)
- オーナーシップ(部門を越えて課題を自分事化する姿勢)
- 熱意(変革をやり抜く情熱)
まとめ
キリンのDXは「仕組み」よりも「人」を重視し、社員一人ひとりが変革の担い手となる文化を醸成している。
生成AIと人材育成を両輪に、現場主導のデジタル変革を実現している点が特徴である。
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【所感】
・「トップ層もAI研修を受ける」とあるが、下からトップ層には進言しずらいので、トップ層が自らそういった意志を持って動けるかどうかが全社推進のカギだと思う。
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