【著者】
でしまる
【出版日】
2020/9/11
【評価・評価数】
評価3.9 評価数150
【内容】
PLCプログラムの概要/GX Works2の基本操作/練習問題24問を解きながらPLCプログラムの基本を学習
【口コミ】
新人教育に最適/写真やイラストが多く分かりやすい/ラダー作成の初歩を学べる
【どんな人におすすめ?】
初めてGX Works2のPLCプログラムを学習する人(経験者には不向き)/新人教育をする人
知識ゼロから楽しく学べる!PLCプログラミング入門(三菱電機GX Works2)
Kindle unlimitedで無料で読めます。※初回30日間は無料です

それでは「知識ゼロから楽しく学べる!PLCプログラミング入門(三菱電機GX Works2) 」の全体構成と所感について述べたいと思います。
1.全体構成について
まず最初に「PLCとは」「PLCを使用している身近な例(エレベーター)」「PLCとパソコンの違い」「PLCプログラム(ラダープログラム)を使用する理由」などを説明し、PLCやPLCプログラムについての概要を分かりやすく説明しています。
次にPLCプログラム作成に使用するソフトウェアGX Works2の体験版(30日間使用可)のダウンロード方法、インストール方法の手順を画像を使用して一つ一つ丁寧に説明しています。インストール後はGX Works2の基本操作(新規作成、保存、プログラム作成方法など)を説明後、プログラム作成の基本となるビットとワード、自己保持回路、AND/OR回路を説明しています。自己保持回路、AND/OR回路については練習問題4問にて実際に作成することで更に理解が深まります。
その後、GX Work2のシミュレーション機能を使用して、練習問題で作成したPLCプログラムの各デバイス信号のON/OFFを模擬的に行い、動作確認を実施します。これによりPLCプログラムがどのような動きをするのか実際に確認することができます。
次にPLCプログラムでよく使用するデバイスM(補助リレー)、L(ラッチリレー)、T(タイマ)、C(カウンタ)、D(データレジスタ)について説明をしています。こちらも練習問題8問にて実際に作成することで更に理解が深まります。
そしてPLCプログラムを理解するうえで大切な考え方であるスキャンタイム、パルス接点、クロックパルス、二重コイルについて説明をしています。こちらも練習問題4問にて実際に作成します。
最後にPLCプログラムで使用する基本的な命令語(転送命令・四則演算命令・比較命令)とよく使用するインクリメント命令・デクリメント命令について説明しています。こちらも練習問題8問にて実際に作成しながら理解を深めることができます。
2.所感
私自身、製造業で働いていますが設備のPLCプログラムを触れる方はそう多くない印象です。そういったPLCプログラムに触れたことがない方でも理解しやすいようにPLCプログラムの概要からGX Works2のダウンロード・インストール方法、GX Works2の基本操作、PLCプログラムの作成方法について一つ一つ丁寧に説明しています。ただし、大変初歩的・基本的なところを説明していますので、経験者の方には物足りないと思います。
とてもニッチな分野ではありますが、PLCプログラムを作成したり変更したりする人が少ない分、そういったことが出来ると差別化に繋がり、評価にも繋がると思います。この本をきっかけにPLCプログラムに興味を持っていただけると嬉しいです。
知識ゼロから楽しく学べる!PLCプログラミング入門(三菱電機GX Works2)
また、PLCプログラム以外にもタッチパネル開発について学びたい方や実際の現場での改善事例を学びたい方は以下の本も手に取ってみて下さい。
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