
【要約】
こちらの記事は『清掃ロボットを完全内製化したアイリスオーヤマ、AIとの融合でさらなる進化へ』の要約です。
■ 概要
アイリスオーヤマは、ハード/ソフトを完全内製化した法人向け集じん清掃ロボット「JILBY(ジルビー)」を発表。ソフトは子会社シンクロボが、ハードは大連工場で製造。2026年中頃に発売予定で、3年間で1万5000台出荷を目指す。
■ JILBYの特徴
- 完全内製化により、開発から製造・販売・アフターサービスまで一貫体制を確立。
- 外部システム連携やカスタマイズ対応が容易に。
- AIエージェントを搭載し、自然言語での清掃指示・結果報告・最適ルート提案が可能。
- NTT西日本×ugoの「AIロボティクスプラットフォーム」を活用し、遠隔操作や複数台管理、データ分析にも対応。
- 自動充電+着脱式バッテリー、静音モード搭載、10インチモニター付きで高齢者でも操作しやすい。
- 清掃部品は交換しやすく、現場での運用性を重視。
■ 内製化の狙いと優位性
- 日本の清掃現場の要望に合わせた設計。
- 大連工場による製造コストの最適化。
- ハード・ソフト両面を自社で制御できることで、迅速な改善・機能拡張が可能。
- 国内では稀な自社開発・供給体制を構築。
■ NTT西日本との協業
- 両社の強み(アイリス:製造・営業力、NTT:通信・保守網・AI技術)を融合。
- 「ロボットを次世代の社会インフラ」と位置づけ、ビルマネジメントの合理化や保守効率化を推進。
- AIロボティクスプラットフォームを2025年12月15日提供開始予定。
- 清掃ロボット向けにAIエージェント機能を提供し、「フィジカルAI」実現へ。
■ 事業展望
- 2027年度に業務用清掃ロボット事業で1000億円の売上を目指す。
- 清掃業界の人手不足解消を主目的とし、将来的には他業種向けロボット開発にも拡大。
- 清掃ロボット普及率はまだ低く(小売店で約10%)、今後の市場拡大余地は大きい。
- 2026年には新サービス展開も予定。
■ 実証デモの内容
- AIエージェントが汚れを検知し「再清掃を提案」、清掃後にはルート改善も提案。
- ロボットが自律的に学習・判断し、より最適な清掃を行う様子を披露。
■ まとめ
「JILBY」は、AIとロボットの融合による清掃業務の最適化を目指す次世代機。
完全内製化で開発スピードと品質を両立し、NTT西日本との連携で社会インフラとしての清掃ロボット実装を加速。
アイリスオーヤマは清掃分野からロボットメーカーとしての地位確立を狙っている。
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【所感】
・アイリスオーヤマとNTT西日本の連携のように、得意分野を活かした協業は今後も増えていくと感じた。
・新規事業でレッドオーシャンではなくブルーオーシャンを狙う戦略はどの企業にとっても大切だと思う。



