
【要約】
こちらの記事は『「顧客理解」の重要性からスタートしたSUBARUのDX戦略』の要約です。SUBARUの国内営業本部マーケティング推進部 宣伝課 課長・安室敦史氏と、電通デジタル第1アカウントプランニング部門 部門長・大松正人氏による対談を通じて、SUBARUが進めるデジタルトランスフォーメーション(DX)と顧客起点のマーケティング戦略について紹介しています。
1. SUBARUのDX戦略:顧客理解の深化
- 安室氏の役割は、国内販売台数を増やすための広告宣伝全般の統括。
- 「顧客理解」を軸に、1stパーティデータを「SUBARU ID」で統合し、CDP(カスタマーデータプラットフォーム)を活用してデータを全社横断で共有・活用。
- お客様のニーズや行動を深く理解し、広告クリエイティブやWeb表示を最適化して購買意欲を向上させる取り組みを推進。
2. 顧客体験の個別最適化
- お客様を9つのセグメントに分類(9segs®調査)し、安全性訴求が有効と判明。
- CMやオウンドメディアを通じて、お客様の多様な価値観とSUBARUの特長をマッチング。
- データの可視化により、部署間の壁を越えた連携を実現。
3. 課題と成果
- 初期段階では「部署の壁」が課題だったが、データ共有によりお客様視点での議論が可能に。
- ディーラー訪問を通じてトップセールスの知見を吸収し、データ解釈を深める新たな取り組みも実施。
- Tableauを活用したデータの可視化が2018年から進められ、顧客行動に基づく意思決定が可能に。
4. 次の展望:人材育成とパートナーの重要性
- DX推進には次世代の「チェンジエージェント」を育成することが不可欠。
- スキルセットの見える化と時代に応じた育成体制の構築を進めている。
- 電通デジタルのような長期的なパートナーの伴走が、戦略の実現において重要。
まとめ
SUBARUはデータを中心に顧客理解を深化させ、全社横断でマーケティングを最適化することで、国内自動車市場における競争力を強化しています。同時に、次世代の人材育成とパートナーシップの重要性にも焦点を当て、持続可能な成長を目指しています。
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【所感】
・SUBARUのように「データの可視化による部署間の壁を越えた連携」が出来ている製造業はまだまだ少ないと思うので、こういった取組みを参考にすべきだと感じた。
・人材育成とパートナーの重要性について書かれているが、知見のあるパートナーから学び、社員の知見・スキルを上げていくことがDX戦略初期には大切だと思う。
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