
【要約】
こちらの記事は『製造業を中心としたビジネスにおける、現場と経営の両輪デジタル変革』の要約です。
1. DX成功のポイント
DX成功の6つの要素
- 経営層の理解とコミットメント
- 自社のビジネス課題の把握
- データ人材の育成
- アジャイルなデジタルソリューションの活用
- DX経験者のアドバイザー
- 活用できるデータの確保
成功と失敗のパターン
- 成功するDX
- 経営課題を整理し、優先順位を設定
- デジタルを活用できる課題を抽出し、経済効果を試算
- IT投資を行い、成功事例を社内展開
- 失敗するDX
- ツールを先に導入し、使い方を模索
- データ可視化に留まり、活用方法が不明確
- DX推進チームを作るが、方針が不明瞭なまま停滞
2. 事例講演①:島津製作所のDX
- Domo導入のきっかけ
- 製造部門のデータ活用強化(トップダウンによるDX推進)
- 導入後の課題
- 他部門とのツール選定問題
- データ活用文化の定着不足
- 解決策
- 社内勉強会や企業間交流でDomoの理解を促進
- KPI設定を重視し、行動につながるダッシュボード設計
- SCM部門の課題解決にDomoを活用 → 情報共有の工数を最大51時間削減
- DX人材「ビジネスアナリスト」を育成し、社内展開を加速
3. 事例講演②:オムロンのDX
- 課題
- データがサイロ化(分散・散在)
- Excelによる手作業分析が非効率
- DXの目標
- 「脱Excel」
- 「ツークリック」でデータ集計・分析
- Domo導入の決め手
- ノーコードで誰でも使える
- データ統合と可視化が容易
- 成功のステップ
- 業務フローを整理し「ビジネスクエスチョン」を設定
- データ統合
- アクションにつながる可視化
- 成果
- 業務効率化と意思決定スピード向上
- 「DXはアジャイルに進めるべき」という考えを実践
4. 事例講演③:福岡放送(FBS)のDX
- 課題
- 視聴率のみの評価では不十分(SNSやWebの影響を考慮する必要あり)
- デジタルへの苦手意識が社内に根強い
- Domo導入の決め手
- 異なるデータを簡単に統合できる
- ITスキル不要で運用が可能
- 営業担当の熱意ある提案
- 成果
- 視聴データを数値化し、番組評価を多角的に分析
- SNS投稿の効果を可視化し、担当者のモチベーション向上
- データ活用が組織文化に定着
- 今後の展望
- ライセンス拡大し、全社利用へ
- 自治体や企業のデータと連携し、地域課題解決にも活用
まとめ
- DXを成功させるには 「ツール導入」ではなく、「ビジネス課題の解決」を目的に進めることが重要
- 経営層のコミットメントと現場レベルのデータ活用文化の定着 が鍵
- データ人材の育成が、DX成功の大きなポイント
- 各業界の事例から、データを基に意思決定を行う「データドリブン経営」の重要性が明らかに
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【所感】
・「脱Excel」という言葉をよく聞くが、ExcelにはExcelの良さがあるため、ツールと併用して使うべきだと思う。
・「デジタルへの苦手意識が社内に根強い」企業は多いと思うので、いかにITスキルを用いずに使えるツールを選定するかが重要だと感じた。
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