
【要約】
こちらの記事は『変革期にあるTOPPAN 人事トップ・大久保伸一氏が語る、「DX事業に6000人投入」を打ち出す人事施策の狙い』の要約です。
第1章: DX事業拡大の背景と6000人計画の理由
TOPPANは中期経営計画で事業ポートフォリオの変革を掲げ、成長事業としてDXおよびSXを重視。その中心がDX事業「Erhoeht-X」で、幅広いサービス(マーケティングDX、ハイブリッドBPO、セキュアビジネス、流通・製造DX、デジタルコンテンツ)を提供。各分野に必要な多様な人材確保を目指し、従事者を2025年までに6000人へ増やす計画を推進中。
- 2022年度: 4300名
- 2023年度: 5223名(計画順調)
第2章: グループ内人材の強化施策
① デジタル教育の拡充
- AWS認定資格取得: 2000人超
- データサイエンティスト検定・G検定取得: 合計300名超
- 外部教育サービス導入: Aidemy、Udemyを活用
② 最適な人材シフト
- ジョブチャレンジ制度導入:
- 約50ポジションを社内公募。
- 主体的な異動を促進し、従業員の成長意欲を向上。
- 募集初日で2000件以上のアクセス、問合せ多数。
第3章: 外部人材の確保と競争対応策
① 処遇制度の刷新
- TOPPAN版ジョブ型人事処遇制度(2022年導入):
- 「事務・管理」「営業・企画」「研究・開発」「DX」4部門で等級を再編。
- 特にDX部門は細分化し、成果に基づく評価で働きがいを向上。
② 地方拠点整備・再雇用強化
- 地方拠点: 長野・沖縄・北海道・広島・福岡に「ICT KŌBŌ」設置。
- 再雇用: 「カムバックキャリア制度」で元従業員の再雇用を促進。
③ 採用実績と今後の目標
- 経験者採用率:
- 2022年度: 29%
- 2023年度: 34%
- 採用方針: 新卒と経験者を1:1の比率に設定予定。
第4章: 従業員のモチベーション・マインドセット支援
① 金銭的支援策
- 業績向上期待賞与(2022年度): 自己投資目的の一時金支給。
- ジョブチャレンジ手当(2024年度開始): 毎月支給で意欲向上。
② 感性・心の活性化施策
- 臨床美術導入:
- 社員と子どものアート制作。
- 部門横断型の作品制作で社員同士の交流促進。
第5章: 人的資本を活かす「人間尊重」経営の重要性
TOPPANの人材ポリシーは創業以来「人間尊重」。変革期でもこの精神を重視し、従業員のウェルビーイング向上を企業価値向上の鍵と位置付けています。
- 重要ポイント:
- 従業員が自社事業の社会貢献を実感する。
- 個人の成長が実感できる環境づくり。
- 「やる気」「元気」「本気」を引き出す職場がイノベーション創出の土壌に。
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【所感】
・DXを進める上で「感性・心の活性化施策」を実施しているところがユニークで面白いと感じた。
・ジョブチャレンジ制度やジョブチャレンジ手当など、チャレンジを促す施策は他企業も見習うべきだと思う。
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