
【要約】
こちらの記事は『社内ツール開発を内製化、全社展開を実現したサッポログループの生成AI活用ロードマップ』の要約です。
1. DX戦略の全体像
- サッポログループは2022年3月にDXを本格始動。
- 方針は
①お客様接点の拡大
②既存・新規ビジネスの拡大
③働き方改革 - これを支える基盤として、人材育成、組織体制、IT環境、業務プロセス改革を整備。
- グループ共通データ基盤「SAPPORO DATA FACTORY(SDF)」を構築。
2. 生成AIツール「サッポロ相棒」の全社展開
- 2025年2月、全社員が使える独自生成AI「SAPPORO AI-Stick(サッポロ相棒)」をリリース。
- AWS上で内製開発し、社内データ連携・マルチモーダル・RAGに対応。
- Web検索用途としてMicrosoft Copilot Chatも併用。
- 文書生成、画像生成、データ活用、社内情報検索を業務に統合。
3. PoC(概念実証)を2段階で実施
- フェーズ1(2023年)
- DX研修受講者160人が自由に利用
- 有用性を確認する一方、社内データ未連携が課題に
- フェーズ2(2024年)
- 本社部門700人を対象に社内データ連携付きで試験導入
- 月約1.4万回利用、約3,200時間の工数削減を確認
- 年間1万時間削減の目標達成にめどが立ち、全社展開を前倒し決定
4. 内製化のメリットとガバナンス
- 外注せず内製したことで、UIやRAG設定を柔軟に改善可能。
- 利用規定を整備し、
- セキュリティ
- 利用ルール
- サポート体制
- ガバナンス浸透
を明確化。
5. 教育と定着施策
- 全社員向けeラーニング(初級〜上級)を実施し、受講率99%。
- リリース2カ月後の利用率は60%、累計利用44万回超。
- ユースケース勉強会やBI分析、アンケートで活用状況を可視化。
6. 課題と今後の展望
- 利用率にばらつきがあり、現在は40%前後まで低下。
- 「使い方が分からない」「業務に不要」と感じる層への対策が課題。
- 今後は
- RAG高度化
- FAQ・規定集の組み込み
- 問い合わせ対応の自動化
- AIエージェント化
- SDFと連携した業務プロセス改革
を進め、2026年以降は業務に組み込まれた変革を目指す。
まとめ
サッポログループはPoC → 内製開発 → 教育・ガバナンス → 全社展開 → 業務プロセス変革という段階的アプローチにより、生成AIを「実験」から「実務基盤」へと進化させている点が最大の特徴である。
更に詳しい記事を読みたい方はこちら
※当サイトでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。


