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【要約・所感】なぜダイハツ工業では現場発のAI事例が次々と生まれるのか、仕掛け人に聞く — MONOist

【要約】
こちらの記事は『なぜダイハツ工業では現場発のAI事例が次々と生まれるのか、仕掛け人に聞く』の要約です。

1. 活動の始まり:草の根の3人からスタート
2017年、太古無限氏(当時エンジニア)がAIに危機感を抱き、有志3人でPython・機械学習の勉強会を開始。現場で使える仕組みを試作し、「誰でも使えるAI」を目指して活動を拡大。


2. 誰でも使える環境整備:ノーコードツール導入

  • 2019年から「DataRobot」を導入し、非エンジニアでもAIモデルを構築可能に。
  • 標準化できる部分はツール化、個別対応が必要な部分は内製化。
  • 100件以上のAIツールを内製し、定型コード化でプログラミング不要の仕組みを実現
  • これらの取り組みが評価され、「日本ノーコード大賞 優秀賞」を受賞(2025年7月)。

3. 社内文化の醸成:AIコミュニティー活動

  • 毎月「ダイハツAIキャンプ」を開催(2022年開始、累計6500人以上参加)
  • 社内外の研修を通じてAI・データ分析の知見を共有。
  • AIコンペを20回以上開催し、現場でAIを自然に使う文化を定着
  • 小規模コミュニティーが自走し、ボトムアップのDX推進を支える。

4. ボトムアップからトップダウンへ:全社DX体制構築

  • 小さな成功事例を積み上げ、他部署へ波及。
  • 2020年に「東京LABO」、2022年に「DX推進室」を設置。
  • 2023年「DXビジョンハウス」を発表、取締役会直下の「DX委員会」で全社統括。
  • 2025年度までにDX人材1000人育成を目標に、すでに900人を突破

5. 生成AI・AIエージェントへの挑戦

  • 社員の45%が生成AIを毎月利用
  • ステップ1:一般業務効率化(要約・文書作成など)
  • ステップ2:RAG活用による機密情報対応
  • ステップ3:AIエージェントによる業務代替を目指す
  • 利用ログを分析し、テンプレート化や共通基盤化を推進。

6. 目指す未来:デジタル先進企業へ
太古氏は「クルマはデジタル製品になる」と強調。
社員全員がAI・デジタル技術を使いこなすことで「安くて良いクルマ」を提供する未来を描いている。

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【所感】
・現場発のAI事例を生むには現場の方のやる気やリテラシーが大事になってくると思う。特にAI活用したいと思う現場の肩をどう増やしていくかがAIの全社展開のカギだと思う。

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