
【要約】
こちらの記事は『製造業のDXはどう深化するのか? 三菱マテリアルが全社を挙げて取り組むDX「MMDX 2.0」の中身』の要約です。
三菱マテリアルのDX「MMDX」は、2017年度の品質問題を契機としたガバナンス改革の一環として2018年に開始された。単なるIT化ではなく、経営改革そのものを目的とした点が特徴である。2020年度以降は約180億円を投資し、DXを「CX(企業変革)」「HRX(人材変革)」などと並ぶ経営改革の柱に位置付けてきた。
現在は第2フェーズとなる「MMDX 2.0」に移行し、DXの対象を以下の4領域に拡張している。
- 事業系DX:営業・マーケティングや新規ビジネス創出
- ものづくり系DX:工場・製造プロセスの高度化
- 研究開発DX:データ・AIを活用したR&D変革
- 全社共通DX:データ基盤、業務効率化、人材育成・風土改革
人材育成
DX定着の鍵として人材育成を重視。「学び→実践→つながり→称賛」の循環を設計し、
- 全社員向けデジタルリテラシー教育(国内は完了、海外へ展開中)
- 高度デジタル人材育成(2024年度に1000名達成、2025年度は1300名を目標)
を二層構造で推進している。
データ基盤・AI活用
全社共通のデータレイクと、事業別のデータマートを組み合わせた柔軟なデータ基盤を構築。TableauやPythonを活用し、将来的にはAIを業務支援や高度分析に本格活用する構想を描く。
具体事例
- 加工事業:工具選定を支援する「DTO」により営業・技術ノウハウをデジタル化
- リサイクル事業:AIモデルで貴金属含有量の推定精度を向上、在庫管理を改善
- 工場DX:月50億件規模のIoTデータを巡り、全量収集とエッジ処理の両方式を検証中
DXの思想
MMDXは、同社の価値観である「挑戦・変化・成長」をDX活動そのものと捉え、「称賛と感謝」を通じて持続的な変革につなげる取り組みである。製造業DXを経営・人・現場・データを一体で進める変革として深化させている点が、MMDX 2.0の本質といえる。
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