
【要約】
こちらの記事は『ジェイテクトはデジタル活用でリードタイム半減へ、“番人”たちは提案力強化』の要約です。
ジェイテクトの取り組みと経営計画
ジェイテクトは2024年1月8日、代表取締役社長CEO近藤禎人氏の合同取材を通じて、同社の中期経営計画およびデジタル活用の取り組みについて説明しました。
第一期中期経営計画の振り返り
2021~2023年度における第一期計画では、「競争力強化」「将来への種まき」「経営基盤強化」「仕組みづくり・人づくり」の4つのキーワードを掲げ、赤字からの脱却を実現しました。
第二期中期経営計画(2024~2026年度)
「JTEKT Group 2030 Vision」を基に、モノづくりとモノづくり設備の強みを融合し、モビリティ社会の未来を創るソリューションプロバイダーへの転換を目指しています。これには顧客課題をダイレクトに解決する商品・サービスの提供が含まれます。
ソリューション共創センターの設立
2025年1月に設立された「ソリューション共創センター」では、ジェイテクトグループ全体の技術や知見を集約する「コアコンピタンスプラットフォーム」を構築。専門人材「番人」や「コンシェルジュ」を活用し、顧客の困りごとを解決する仕組みを導入しました。
主な活動例
- モーター制御技術などを横断的に活用
- 社内外の知識をつなげ、ソリューションを創出
このプラットフォームは単なるデータベースではなく、社内連携を促進し、社員の強みを最大限に活かす「血液」のような役割を果たします。
デジタル活用でのリードタイム短縮
近藤氏の就任以降、デジタル化を推進し、設備構築のリードタイムを3~4週間短縮。2025年中には従来のリードタイムの半分まで短縮する目標を掲げています。また、デジタル技術の導入により、製造プロセスの一貫性を高め、部門間での情報共有を円滑化しました。
グローバル戦略と事業展開
- 欧州事業:苦戦する市場の立て直しを進めるため、ニードルローラーベアリング事業を売却。
- インド市場:8つ目の工場を設立し、デジタル化を推進する拠点として強化。
ジェイテクトは、デジタル化とグローバル戦略を軸に、持続的成長と社会への貢献を目指しています。
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【所感】
・製造業のDX推進やデジタル活用において「仕組みづくり・人づくり」が最も大切だと思う。
・設備のデジタル活用においてはジェイテクトのように上層部の理解と方針が大切だと感じた。
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