
【要約】
こちらの記事は『三菱電機とソニーの事例に学ぶ 品質不正防止につながる組織風土改革』の要約です。
■ 三菱電機の改革(不正発覚を契機)
- 第三者による調査委員会を設置し、不正の原因を究明。
- 「品質風土改革」「組織風土改革」「ガバナンス改革」の3つの改革に取り組み。
- 重点施策:
- 経営層の意識変革(タウンミーティング、社内SNSなど)
- 管理職の行動変容(1on1、ローテーション)
- 心理的安全性の醸成(講演、ガイドライン、「さん」付け推奨)
- スローガン「Changes for the Better start with ME」を掲げ、個人の行動変革を促進。
■ ソニーグループの改革(パーパス重視)
- 世界11万人以上の従業員を束ねるため、「Purpose & Values」を導入。
- 施策例:
- パーパス策定に従業員が参加
- ポスター、ビデオ、CEOの署名レター配布
- タウンホールミーティングやイントラネットでの発信
- 年1回の浸透度調査で効果を検証。
- 組織の一体感と判断力強化で、不正リスクを低減。
■ 守りと攻めのバランス
- 不祥事防止に偏ると「守り」の組織風土になりやすい。
- 判断基準・行動を実践→承認→展開するサイクルが鍵。
■ 個人の行動が変革の原点
- 「誰か」ではなく「自分」が変化を体現する。
- 小さなアクションでも臨界点を超えると、組織全体が変わる。
- 例:社長の挨拶から始まり、1週間で社員全員が挨拶するように。
組織風土改革は、全員参加の長期的な取り組み。三菱電機とソニーの事例は、企業が持続可能に変化するための具体的なヒントを与えてくれます。
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【所感】
・不正を許さない風土を作るためには三菱電機が採った「経営層の意識変革」に加えて不正の厳罰化ルールが必要だと思う。