
【要約】
こちらの記事は『赤字続きのエルピーダを1年で黒字化、「半導体のプロ経営者」坂本幸雄氏が発揮した驚異の経営手腕とは?』の要約です。
- 人物背景
- 坂本幸雄氏(1947–2024)は旧エルピーダメモリを再建し、世界第3位のDRAMメーカーに成長させた名経営者。
- 米TIで培った「合理性・スピード重視」の米国型マネジメントを導入。
- 日本半導体業界への問題意識
- 政府補助金頼みの政策やTSMC・ラピダス依存の戦略に「強い違和感」。
- 日本メーカーが「製品力」を築けず衰退した姿を目の当たりにし、危機感を持っていた。
- エルピーダ再建の手腕(坂本マジック)
- 現場重視:歩留まり改善に執念を燃やし、2003年にはNEC広島工場を直轄化 → 歩留まりを50〜60%から80%超に改善。
- 迅速な改革:社長就任1か月で組織階層を10から3へ簡素化、部門統合を実施。
- トップダウン経営:100億円までの投資を即決できる権限を獲得し、スピード経営を実現。
- 資金調達力
- 親会社(日立・NEC)からの支援が期待できない中、社長就任直後に米国へ。
- インテルから1億ドル(約120億円)を調達、国際的な知名度と信頼で資金を確保。
- 経営哲学
- 「DRAMは投資のスピード勝負。競合より先に利益を回収し、次の投資に回す」
- 日本的な合議制では競争に遅れをとるため、強いリーダーシップと迅速な意思決定を重視。
更に詳しい記事を読みたい方はこちら
【所感】
・日本の製造業においても米TI企業のような「合理性・スピード重視」の米国型マネジメントが必要だと思う。
・「現場重視」これが出来ていない経営者や経営層は多いと感じる。自らの足で現状を把握して欲しい。