
【要約】
こちらの記事は『中小製造業のデジタル化のリアル――電子機器を製造するフルハートジャパンの場合』の要約です。
1. 初期の失敗と再挑戦
- 2007年に初めて基幹システムを導入したが、過度なカスタマイズにより、原価集計・在庫管理・データ整合性に問題が発生。
- 2020年に再導入では、最小限のカスタマイズに抑えたことで成功。テクノアの「TECHS-S」を活用し、IT補助金も導入費用の軽減に貢献。
2. バックオフィスの徹底デジタル化
- ブルーテックの「GRIDY」導入でスケジュール管理や営業支援(SFA)を効率化。
- 総務部ではGoogle AppSheetを活用し、ローコード開発による業務改善が進行。
- 人事・労務では「KING of TIME」や「X’sion」で出退勤・申請業務を一元化。
3. 現場主体のデジタル推進体制
- デジタル化プロジェクトを立ち上げ、「紙の撤廃」を目標に現場主導で改革。
- 製造部ではバーコード導入による発注の自動化。
- 社員が自ら展示会に参加し、ツール選定や導入の意思決定に関与。
4. 補助金活用でコストを抑制
- 総額2500万円のIT投資のうち、補助金により実質負担は750万円程度に抑制。
- コストを抑えながらも、最大限の業務効率化を実現。
5. 次の課題:工程管理のデジタル化
- 現在、全社的な工程管理システムの導入が課題。
- 過去の失敗から、標準工数の設定によるデータの信頼性向上を図っている。
6. デジタル化の文化が定着
- 若手社員がツールを積極的に活用するなど、自発的な取り組みが社内に浸透。
- 「ITベンダー任せ」から「自分たちで運用」へとシフト。
【まとめ】
フルハートジャパンの取り組みは、中小製造業が自社の課題を見極め、補助金を活用しながら、徐々に社内の意識を変え、デジタル化を実現した成功例です。「トップダウンからボトムアップへ」のアプローチが功を奏し、今では全社的にデジタル化文化が根付いています。
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【所感】
・中小製造業がデジタル化やDXを進める上で大変参考になる内容だった。
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