
【要約・所感】防御からレジリエンスへ~製造業を襲うサイバーセキュリティ“格付け”の波 — MONOist
2025.10.1 ◆「サイバー攻撃は対岸の火事」「うちは大企業ではないから狙われない」――。もし、まだそう考えているとしたら、その認識は今日から改める必要があります。なぜなら、現代のサイバー攻撃は、防御の弱い中小企業を踏み台にして、サプライチェーン全体へと被害を拡大させる“サプライチェーン攻撃”が主流となっているからです。 記憶に新しいのが、2022年に発生したトヨタ自動車の国内全工場の稼働停止です。原因は、主要な部品メーカーが受けたサイバー攻撃でした。この一件が突き付けた現実は、自社が攻撃の“被害者”になると同時に、取引停止という形でサプライチェーン全体に多大な損害を与える“加害者”にもなり得る、という厳しい事実です。